一級建築士試験

【一級建築士/製図試験】合格への近道!?問題文の読み取りに慣れる方法

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【一級建築士/製図試験】合格への近道!?問題文の読み取りに慣れる方法

こんな方におすすめ

  • 一級建築士製図試験の勉強を始めたばかり
  • 一級建築士の製図試験ってどんな問題が出るの?

 

一級建築士の二次試験は設計製図試験で、多くの資格試験問題で出題される四肢択一問題とは違い、設計をする問題となっています。

問題文も設計をするための条件がA3用紙いっぱいに記載されており、非常に内容が多い問題文になっています。

はじめて製図試験の勉強を始める方は、まずこの問題文の読み取りに苦戦する方も多いと思います。

2023年度(令和5年度)の試験課題はこちらからどうぞ!

そこで今回は、一級建築士製図試験の問題文の解説をしていこうと思います!

この記事を読むと、問題文をきちんと読み取ることの大切さがわかり、合格に近づく図面を計画できるようになります。

それでは早速いきましょう!

一級建築士/製図試験の問題文とは?

一級建築士の製図試験の問題はプランを計画するための条件がA3用紙にびっしりと書いてあります。

問題用紙の形状からして、学科試験までとはかなり異なってきます。

例年、製図試験の問題文はだいたいこのような構成になっています。

【一級建築士/製図試験】合格への近道!問題文の読み取りに慣れる

問題文の内容を簡単にまとめるとこんな感じです。

Ⅰ.設計条件:設計をするにあたり求めることが記載されている

  1. 敷地及び周辺条件:敷地図や建蔽率、容積率など
  2. 建築物:階数、建築面積、要求室など
  3. その他の施設等:屋上庭園や屋外テラス席など
  4. 留意事項:ここに書いてあるものを間違えるとヤバいです!

Ⅱ.要求図書:回答用紙に何を描かなければいけないかが記載されています

  1. 要求図面:各図面に記載する必要のあるもの
  2. 面積表:建築面積や床面積など
  3. 計画の要点等:記述で聞かれる内容です

防火設備等の判例:毎年同じだと思われている部分が変わることがあります。要注意です。

毎年条件が同じような部分でも、少しずつ言い回しが変わっていたり、毎年記載されているものがなかったり、微妙に変化をしています。

勉強中に、ここはずっとこういうものだと思っていると、本番にそこが変えられて出題されると、途端に解けなくなってしまう可能性があるので、注意して問題文を読むようにしましょう。

一級建築士/製図試験では、なぜ問題文の読み取りが重要か

一級建築士の製図試験はミスのない図面を作成することが合格への一番の近道です!

ミスというのは、建築基準法などの法令に違反していない建築物であることや、問題文に記載された設計条件に違反していないか、設計条件には違反していないけど他の受験生と比較してプランが簡潔か、などが対象と考えられます。

 

このうち、他の受験生と比較してプランが簡潔かどうかについては、相対比較の条件になります。

簡潔なプランにする方法はエスキスでコツがあるので、こちらで解説しています!

それ以外の、法律に適合していることと設計条件に違反していないことについては、問題文を読み解いていけばクリアできる部分なので問題文の読み取りが重要になってきます!

シカマル
製図試験で直面するミスの多くは問題文の設計条件を読み違えることで起こることが多いよ!

一級建築士/製図試験の問題文を読むうえでのポイント

それでは、重要な問題文を読んでいくうえでのポイントを5つ解説していこうと思います!

問題文の中での重要ポイントはこちらの記事でもまとめています!

1|問題文に正直に!

製図試験を解いていて勘違いしやすいことの第1位が、全ての部屋を南向きにする必要はないということです。

法令上の採光が必要な部屋や、問題文の中で自然採光に配慮するなどの記載があった場合でも、それがイコール南側に配置しないといけないというわけではありません!

 

自然光に配慮していれば東側や西側に向いていてもいいわけですし、標準回答例を見ると吹き抜けからの採光で自然光に配慮しているという事例もあります。(令和2年度「高齢者介護施設」標準回答例2)

 

実際は南向きじゃなくていいのに思い込みで南じゃないとダメだと考えてしまうと、どんどん試験が難しくなってしまいますよね。

なので合格に近づくためには、問題文に正直に従うように注意して計画していくことが大事です!!

2|読み飛ばさないようにする

僕は1回目の本試験の問題で、問題文を読み飛ばしてしまいランクⅣになったことがあります。

この時は要求室の表の中にある部屋を飛ばしてしまったので、一発アウト要件に引っ掛かっていたんだと思います。(他にも要因はありますが、、、)

 

思い込みで条件を増やすこともダメですが、時間が無いからと慌てて問題文を呼んで必要な部屋を間違えてしまうのもダメですよね、、、

毎週の講義の時は要求室を飛ばすことなんてほとんどなかったのに、本試験では焦りから普段やらないようなミスをしてしまうことがあるので、落ち着くためにも問題文はゆっくりと丁寧に読んでいくようにするのがオススメです!

3|要求面積約50㎡は上下10%程度はOK

要求室の中で部屋の床面積が指定されるのですが、その指定され方も様々で「約○㎡」だったり「○㎡以上」だったり「適宜」だったりします。

このうち「○㎡以上」は単純に指定された面積ギリギリで計画すれば問題なく(50㎡以上であれば50㎡でも問題ない)、「適宜」はその部屋を使用する人数や用途によって必要面積を計算していきます。

 

「約○㎡」の表記は「約」ってどれくらいが許容範囲なんだろうと悩むポイントだと思います!

資格学校では「約」の場合は上下10%に収めるように計画すると教わることが多いと思います。

例えば約50㎡だと、45㎡~55㎡に収める。

 

厳密に試験元からこの範囲が指定されたわけではありませんが、この程度の範囲であれば減点されることは無いだろうという経験で言い伝えられているようです。

実際には標準回答例を見ると、ギリギリ10%を外れているような回答もあったりするので、一概に10%以内であればセーフというわけではないようですが、一つの指針として上下10%程度はOKと頭に入れておくといいと思います!

4|敷地条件はしっかりと!

設計するうえで土台となるのが敷地条件です。

眺望がいいのはどの方角なのか、メインの道路はどれなのか、周辺の建物の状況など、多くの情報が書いてあります。

また、方角も必ずしも北が上を向いているとは限らず、方位が振れている場合もあるのでしっかりと情報を整理していく必要があります!

5|あたりまえの内容にひっかけがある

資格学校などで課題をいくつかといていくと、個々の文言や書かれ方は毎回一緒だなと感じる部分が出てくると思います。

そんな時こそ要注意です!!

 

本試験ではいつもと出題方法が変化して出てくることが多いので、「いつもと一緒」と思っている部分にひっかけが潜んでいて、気づかずに致命的なミスとなってしまうことがあります。

思い込みを排除して、読み飛ばさないようにしっかりと読んでいけば防ぐことができるミスなので、少しでもミスを減らして合格する可能性を高めていきましょう!

【まとめ】一級建築士/製図試験は問題文の読み取りに慣れると合格に近づく!

一級建築士製図試験の問題文には「いつもこう!」という思い込みで読んでいくとひっかけがあったりしますが、本試験の時には唯一の手助けとなるものでもあります。

問題文に素直に従い、読み飛ばしたりしないで落ち着いて向き合うことで、合格への近道となるはずです!

問題文に対して敵対視していても合格への道は遠ざかっていくだけなので、毎回の課題でも問題文は友達だと思って解いていきたいですね!

それではまた。

  • この記事を書いた人

シカマル

普段はApple製品で身を固めている一級建築士です。 現在は賃貸で妻と娘と三人暮らし。 将来は中古マンションをリノベーションして住みたいと考えています。 北欧インテリアやガジェットが好きで、一級建築士試験の話やトラベルログなどを書いている雑記ブログです。

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