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【照明の話#001】「機能的で美しいデザイン」のPH5

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今回はloius poulsen(ルイスポールセン)社から発売されているPH5について解説していこうと思います。

北欧の照明ならではの優しい光を届けてくれる照明で、ファンの方も多いのではないでしょうか。

デザインしたポール・ヘニングセンは200種類以上の照明をデザインしましたが、そのどれもが照らしだす人や物を美しく見せるための光を追求したものとなっています。

こんな方におすすめ

  • ダイニングの照明を探している
  • PH5の購入を検討している
  • 眩しくない照明を探している

PH5の基本情報を紹介

まずはPH5の基本情報を見ていきましょう。

基本情報

名前:PH5

メーカー:loius poulsen/ルイスポールセン

デザイナー:Poul Henningsen /ポール・ヘニングセン

誕生:1958年

 

誕生から60年以上経ちますが、今でも世界中から愛されている照明です。

PH5の特徴

PH5が名作と言われる特徴を3つに絞って解説していきます。

どこから見ても光源が目に入らない設計

特徴的な3つのシェードにより光源が巧みに隠されており、どこから見ても直接目に光源が入らないため、眩しくて不快になることがありません。

これは快適な光を探究したポール・ヘニングセンだからこそ考えついたデザインだと思います。

眩しくないのに明るいのはなぜ?

光源が隠れていると眩しくないけど暗いのでは?

と思いますよね?

でもこの照明は全く暗くないんです。

3枚のシェードには光源を隠す役割と同時に、光を反射させる役割も担っており、手元に適切な照度を作り出せます。

これによってご飯を食べるときはもちろん、読書や細かい作業もできるほどの明るさになるのです。

上方向にも光が抜けるようデザインされているので、手元だけでなく部屋全体も明るく照らすことができます。

モダンなデザイン

誕生から60年以上経ちますが、対数曲線からなる美しいデザインは今も世界中で人気となっています。

このタイムレスなデザインも魅力の一つです。

PH5の適切な高さは?

一般的なペンダント照明をダイニングテーブルの上に吊るときの高さは、テーブルの上から70cm〜80cmと言われています。

しかしPH5についてはテーブル上から60cm程度が最適と言われていますので、一般的な証明と比較すると低い位置に吊ることを想定されていますね。

対数曲線を描くシェードによって反射された光が最も効率よくテーブルに届くのがこの高さなのです。

また、椅子に座って眺めた時に最もPH5を美しい角度から眺めることができるのも、60cmという高さにするメリットの一つです。

この高さにする唯一のデメリットは頻繁に頭をぶつけるということでしょうか。

シェードが大きいということもあり、イスから立ち上がるときに頭をぶつけやすくなっています。

これについては注意して体に覚えさせるしか対処のしようがありません、、、

黄昏時の灯りを楽しむ?

黄昏時に空がオレンジと青になるキレイな瞬間を日本ではマジックアワー、デンマークではブルーアワーと呼んだりします。

ポール・ヘニングセンはこの灯りを人が一番リラックスできる灯りとして、照明にも取り入れようと考えました。

それに成功したのがPH5というわけです。

実はシェードの内側、光を反射する部分にの塗装がされている部分があります。

この面に光が当たることで、反射した光がブルーアワーのような柔らかな光となって手元に届くようになっています。

科学的にも赤と青の面に反射させると、人が眩しく感じやすい黄色と緑色の光を弱めてくれるということがわかっています。

多くのカラーバリエーションがありますが、上記の仕様になっているのは「クラシックホワイト」だけなので、どうしてもブルーアワーのデザインされた光を楽しみたいという方は注意してください。

PH5の仲間?フロアランプやテーブルランプもあります!

loius poulsen(ルイスポールセン)社から発売されているPH5と同様のデザイン思想を持つ照明をご紹介していきます。

PHフロアランプ/デスクランプ

3枚シェードの対数曲線はそのままにペンダント照明から置き型のフロアランプとテーブルランプになりました。

それぞれ種類がいくつかあり、少しづつシェードの形が違いますが、どれも光の反射までデザインされているという点は変わりません。

PHペンダント

こちらもペンダント照明という点でPH5と同じですが、最初に3枚のシェードによるデザインとして生み出されたのはこちらになります。

シェードに吹きガラスを採用しており、PH5とは違った光の広がり方を楽しむことができます。

PHアーティーチョーク

コペンハーゲンの社交場のためにデザインされた照明で、名前の由来にもなっている松ぼっくり(英語でアーティーチョーク)の形をしています。

72枚もの羽により光源が目に入らないようになっており、驚くべきはその72枚の羽全てに光が反射するように計算され尽くしているという点です。

まとめ

以上、「機能的で美しいデザイン」のPH5の解説でした。

ダイニング照明がお気に入りの照明だと、毎日の食事が楽しくなりますよね。

PH5を検討中の方も、PH5をはじめて知ったという方も、ダイニング照明を選ぶ際の参考になれば幸いです。

  • この記事を書いた人

シカマル

普段はApple製品で身を固めている一級建築士です。 現在は賃貸で妻と娘と三人暮らし。 将来は中古マンションをリノベーションして住みたいと考えています。 北欧インテリアやガジェットが好きで、一級建築士試験の話やトラベルログなどを書いている雑記ブログです。

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